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永眠を捨てた青少年
第1章 1
 シズクの目から大粒の涙がこぼれ出した。
「小霧(さぎり)さま……!」

 サトウは——小霧と呼ばれたその男は——なかなか声が出せず、ようやく、必死に声を振りしぼった。
「しず……?」

 シズクは——顔を上げ、涙を流したまま、ほほ笑んでうなずいた。
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