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永眠を捨てた青少年
第2章 2
「え!? わ、私!? こ、こんな上等な……不釣り合いな品を、私なんかがいただくわけには……! 欲しいだなんてそんな、本当に手に入れたいなんて思ってなくて……かわいいとは言いましたよ? そうじゃなくて、ただの憧れと言いますか、その、えええ、どうしよう……!」
「私がしずに贈り物をしたいだけなんですよ」
「そんな……ましてや髪になんて……ま、周りの人からもお家の方々からも目をつけられてしまいます……」
「今は大事にしまっておいてください。近いうちに堂々とつけられるようになりますよ」

 しずは持っていた団子の皿を、長椅子の上、彼女と小霧の間にゆっくり置くと、おそるおそる包布ごと髪飾りを受け取った。

「……あたたかい……」
「ずっと懐に入れてましたからね……ごめんなさい、おおっぴらに持ち歩くのは控えたかったので……あ! 汗かいちゃってるので包の布は外して持って帰ります!」
「このままで!」
 しずの声が少し大きくなった。しずははっとした顔になって声を落として続けた。
「あ、その……この、ままで……大丈夫です……ありがとうございます」
 しずはほほ笑みながら、包布ごと髪飾りを丁寧に懐にしまい込んだ。
 小霧は少し苦笑いした。
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