この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
永眠を捨てた青少年
第2章 2
 ——小霧さま……?
 しずは思わず表情をゆるませ、ゆっくりと近づいていく。
 が、すぐにしずは——
 きびすを返して来た道を走って戻り出した。
 ——ちがう……!
 ——小霧さまじゃない……!

 突然、しずの小柄な体は何かにぶつかって跳ね飛ばされ、そのまま地面に尻もちをついた。
 目の前に、もうひとり別の大柄の男が仁王立ちでしずを見下ろしている。
 ——誰……!?

 やがて後ろから、先ほど行く手に立っていた人影が近づいてきた。
「……どこに行こうとしてんだ?」
 しずは顔だけを後ろに向けた。
 後ろには小霧と似たような背格好の男が立っていた。

 ふたりとも薄汚れた小袖を尻からげにして足を出し、股引をはいている。髪もぼさぼさで顔も浅黒い。
 大柄の男の方は顔の長い馬面で、後ろの男は口髭をもっさりと生やしている。
 しずは怖さのあまり、座り込んだまま立てなかった。
/193ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ