この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
永眠を捨てた青少年
第1章 1
「分かってはいるが……俺にとってシズクはこの世の何にも代えがたい大事な娘なんだ!」
「そのお言葉を聞くのは二千八百九十三回目です」
「……当たり前のことでも口に出せば少しは気がまぎれるものだろう?」
「同感でございます」
「……祓村、お前の物言いはところどころずれていて、カンに障るよな」
「さようでございますか」
「……が、そこがいい。周りにイエスマンしかいない俺には、心地がいい」
「そのお言葉を聞くのは二十八回目です」
「そんなに少なかったかな」
「私よりもお嬢様の方が大事であるという、世間一般的に見ても至極当然の感情の結果であると思われますが」

 禍須賀は上半身を起こし、ソファにもたれて深く座った。
 ため息がもれる。
「シズク……」
 壁にかけてある時計を見る。八時半あたりを指している。

 しばらくの沈黙のあと、禍須賀は口を開いた。
「祓村……酒を持ってきてくれ」
「強めのものにしておきましょうか?」
/193ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ