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永眠を捨てた青少年
第2章 2
鞭の手が一旦、止まる。
もう、どこがどう痛いのか苦しいのか分からない。
へたり込みたくても吊るされているためにそれも叶わず、ほっそりとした足が小刻みに震える。
前に座っている髭面の男が、手にしている細長い木の枝を前に伸ばし、しずの小さなふくらみの先端にある乳首をつつきながら言った。
「俺らはさあ、楽しいぜ? お前みたいな小娘を拷問すんのがさ。白状しちまったら楽しみが終わっちまうから頑張ってくれんのはありがたいんだが、あんまし時間かけてっとな、俺らもえらい目に遭わされちまう。悩ましいところなんだなあ」
しずは朦朧とした意識の中で思った。
やはり、この男たちは誰かに雇われているのだろうか——?
もしや、鹿狩家に——?
ここ数日、誰かに見張られていた気がしていたのも——気のせいではなかったのかもしれない。
仮に鹿狩家に見張られていたとしても、たかだか逢い引き程度なら見て見ぬ振りで済ますだろう。
しかし駆け落ちとなると話は別だ。
絶対に、それを白状してはいけない。
小霧に必ず何らかの処罰がくだってしまう。
死んでも、言わない。
もう、どこがどう痛いのか苦しいのか分からない。
へたり込みたくても吊るされているためにそれも叶わず、ほっそりとした足が小刻みに震える。
前に座っている髭面の男が、手にしている細長い木の枝を前に伸ばし、しずの小さなふくらみの先端にある乳首をつつきながら言った。
「俺らはさあ、楽しいぜ? お前みたいな小娘を拷問すんのがさ。白状しちまったら楽しみが終わっちまうから頑張ってくれんのはありがたいんだが、あんまし時間かけてっとな、俺らもえらい目に遭わされちまう。悩ましいところなんだなあ」
しずは朦朧とした意識の中で思った。
やはり、この男たちは誰かに雇われているのだろうか——?
もしや、鹿狩家に——?
ここ数日、誰かに見張られていた気がしていたのも——気のせいではなかったのかもしれない。
仮に鹿狩家に見張られていたとしても、たかだか逢い引き程度なら見て見ぬ振りで済ますだろう。
しかし駆け落ちとなると話は別だ。
絶対に、それを白状してはいけない。
小霧に必ず何らかの処罰がくだってしまう。
死んでも、言わない。