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永眠を捨てた青少年
第2章 2
「誰かと駆け落ちするつもりだったんじゃあねえのか……?」
髭面の男の声が耳に入ってきた。
しずは垂れている首をゆっくり横に振った。
「ほら言えよ」髭面の男は木の枝の先端でしずの乳首を体の内側に思い切り押し込んだ。
しずの顔が苦痛にゆがむ。
「ぶっちゃけさあ、嘘でもいいんだよ。何かやったことにしてくんねえかなあ?」
しずは再び首を激しく横に振った。
突然、尻だけでなく背中や脇腹、太ももなど後ろから体中に鞭打ちを浴びせられた。
しずは激しく体をよじらせながら、絶叫と体液を顔からまき散らし続けた。
※ ※ ※
もう夜が明けようとしている。
小霧は、しずが来るはずの竹林の細道を駆け抜けていた。
これ以上、舟着き場で待つのは賢明な判断だとは思えなかった。
しずの身に何か起こったのだ。
時をかけて周到に準備をしたはずだ。なのに——。
すると突然、竹林の中から二つの影が飛び出してきて小霧の前方をふさいだ。
家来の鷹之丞と鱒壱だ。
小霧は後ろに視線をやる。
髭面の男の声が耳に入ってきた。
しずは垂れている首をゆっくり横に振った。
「ほら言えよ」髭面の男は木の枝の先端でしずの乳首を体の内側に思い切り押し込んだ。
しずの顔が苦痛にゆがむ。
「ぶっちゃけさあ、嘘でもいいんだよ。何かやったことにしてくんねえかなあ?」
しずは再び首を激しく横に振った。
突然、尻だけでなく背中や脇腹、太ももなど後ろから体中に鞭打ちを浴びせられた。
しずは激しく体をよじらせながら、絶叫と体液を顔からまき散らし続けた。
※ ※ ※
もう夜が明けようとしている。
小霧は、しずが来るはずの竹林の細道を駆け抜けていた。
これ以上、舟着き場で待つのは賢明な判断だとは思えなかった。
しずの身に何か起こったのだ。
時をかけて周到に準備をしたはずだ。なのに——。
すると突然、竹林の中から二つの影が飛び出してきて小霧の前方をふさいだ。
家来の鷹之丞と鱒壱だ。
小霧は後ろに視線をやる。