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永眠を捨てた青少年
第2章 2
そのとき、小屋の引き戸が開く音がした。
馬面はそちらを見ずに言った。
「これを我慢しろってのは酷だよぉ、少しだけだ、すぐ終わらせるからよ」
「面構え通り、種馬みたいな男だな」
聞こえてきた声は、髭面のものではなかった。
馬面は動きを止め、ゆっくり戸口の方を見る。
羽織袴の鹿狩龍玄が立っていた。
そのすぐ後ろで、髭面が驚きといまいましさが混ざったような顔で馬面を見ている。
龍玄がしずに近づいてきて、その傷だらけの体を観察した。
「そもそもだ……ここまで痛めつけていいと許した覚えはないが?」
静かながら響くような声に、馬面はしずの体から離れた。その男根はとっくに力なくしぼんでいる。
髭面があわてた様子で声を出す。
「旦那、そこは……何とかして吐かせようと最善を尽くした結果ってえことでして……」
龍玄が振り向いて髭面を見る。
「その結果、何も得られていない……そのうえこの馬面は、禁じておいたはずの種馬のまねごとまでしている」
馬面はそちらを見ずに言った。
「これを我慢しろってのは酷だよぉ、少しだけだ、すぐ終わらせるからよ」
「面構え通り、種馬みたいな男だな」
聞こえてきた声は、髭面のものではなかった。
馬面は動きを止め、ゆっくり戸口の方を見る。
羽織袴の鹿狩龍玄が立っていた。
そのすぐ後ろで、髭面が驚きといまいましさが混ざったような顔で馬面を見ている。
龍玄がしずに近づいてきて、その傷だらけの体を観察した。
「そもそもだ……ここまで痛めつけていいと許した覚えはないが?」
静かながら響くような声に、馬面はしずの体から離れた。その男根はとっくに力なくしぼんでいる。
髭面があわてた様子で声を出す。
「旦那、そこは……何とかして吐かせようと最善を尽くした結果ってえことでして……」
龍玄が振り向いて髭面を見る。
「その結果、何も得られていない……そのうえこの馬面は、禁じておいたはずの種馬のまねごとまでしている」