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永眠を捨てた青少年
第2章 2
 龍玄は小袖だけを羽織っていて、帯は外し、前を全部開いていた。腰から下はしずの尻がついたり離れたりを繰り返す。
「これは楽でいい」龍玄が低い声を出す。「縄を動かすだけで小娘の狭い壺が勝手に俺の摩羅をしごいてくれる」

 しずの正面の壁に、いたずらをした悪童のように並んで直立している髭面と馬面が、下品とご機嫌取りの混ざったような声で笑った。
「おい、あれだ」龍玄が二人に声をかけた。
「へい、旦那」髭面が一歩前に出た。

 髭面は近くの台に置いてあった菜箸を手にすると、しずの正面に近づいた。
 龍玄が縄を引き、しずの上半身を起き上がらせる。

 髭面は縄にしぼり出されている、しずの小ぶりな乳房の先端にある二つの突起を、菜箸を横向きにして上下に挟んだ。そして菜箸の両端に糸を巻いて強く結んだ。
 しずは胸の先端を圧迫される痛みに顔をしかめた。同時に、下腹の奥がますます苦しくなった。

「うむ……思った通り、小娘がさらに締めつけてきた……俺の摩羅の方が握り潰されてしまいそうだな」
 龍玄は静かに笑いながら、また縄を引いたり離したりして、しずの体を翻弄した。
「あ……がっ……」
 勝手にしずの口から声がもれる。
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