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健康診断1泊2日コース~検体はこちらで採取いたします~
第2章 1日目

あれから20分は経っているだろうか。
京華の尿意はさらに強くなっていた。
この間にも点滴はぽたぽたと落ち続けている。
ひょっとしたら、部屋を出る直前に点滴の速度を速めたのかもしれない。
このまま戻ってこなかったらどうしよう。
ここでお漏らしするわけにいかないし。
おしっこを我慢することがこんなに辛いことだとは思わかなった。
あぁ、トイレに行きたい。
「藤原さん?」一柳の声がした。
「どうですか?足を開く気になりましたか?」
「トイレに・・・行かせてください・・・。」
細々とした声。
「トイレですか?それはできませんね。この2日間、京華さんの体のことはすべてデータとして残しておきたいので、トイレに行ったら貴重なサンプルが流れてしまうではないですか」
「でも・・・。でも・・・・・。」
「ほら、早く足を広げないと辛いですよ?こんなにお腹が張っているじゃないですか。」
下腹部を抑えながら一柳が責めてくる。
「ああぁっ・・・。」
「しょうがないですね。あと30分待ってみましょうか。京華さんはそれでも耐えられますかね?」
「いやぁっ。」
「足を開いてください。」
「・・・。」
「足を開きなさい。わかりませんか?あなたはここでは私の言う通りにするしかないのですよ?」
優しい一柳の口調が命令形に変わった。
京華は泣きそうだった。
さっき感じた「動けなくて、されるがままになるしかない」感覚。
あれはこういうことだ。
私の自由はすべてこの人に握られている。
この人がダメと言えばダメで、この人の提案を受け入れるしかないんだ。
そう自覚すると、抗うこともお願いすることも無意味だと感じた。
京華は涙が出そうになりながら、足を広げた。
「そうです。頭がいいですね。膝を曲げてちゃんと見せてください。」
もう自由などない。
言われるがままにするしかない。
この思考が京華の頭の中をぐるぐる回っていた。
今まで感じたことのない感覚。
自分の意見・考えが尊重されず、指示に従うことが求められている。
こんな屈辱的な扱いを、今自分がされている。
動けない。逃げれない。嫌だと言っても聞いてもらえない。
自我の崩壊。
そんな言葉が頭をよぎった。
京華の尿意はさらに強くなっていた。
この間にも点滴はぽたぽたと落ち続けている。
ひょっとしたら、部屋を出る直前に点滴の速度を速めたのかもしれない。
このまま戻ってこなかったらどうしよう。
ここでお漏らしするわけにいかないし。
おしっこを我慢することがこんなに辛いことだとは思わかなった。
あぁ、トイレに行きたい。
「藤原さん?」一柳の声がした。
「どうですか?足を開く気になりましたか?」
「トイレに・・・行かせてください・・・。」
細々とした声。
「トイレですか?それはできませんね。この2日間、京華さんの体のことはすべてデータとして残しておきたいので、トイレに行ったら貴重なサンプルが流れてしまうではないですか」
「でも・・・。でも・・・・・。」
「ほら、早く足を広げないと辛いですよ?こんなにお腹が張っているじゃないですか。」
下腹部を抑えながら一柳が責めてくる。
「ああぁっ・・・。」
「しょうがないですね。あと30分待ってみましょうか。京華さんはそれでも耐えられますかね?」
「いやぁっ。」
「足を開いてください。」
「・・・。」
「足を開きなさい。わかりませんか?あなたはここでは私の言う通りにするしかないのですよ?」
優しい一柳の口調が命令形に変わった。
京華は泣きそうだった。
さっき感じた「動けなくて、されるがままになるしかない」感覚。
あれはこういうことだ。
私の自由はすべてこの人に握られている。
この人がダメと言えばダメで、この人の提案を受け入れるしかないんだ。
そう自覚すると、抗うこともお願いすることも無意味だと感じた。
京華は涙が出そうになりながら、足を広げた。
「そうです。頭がいいですね。膝を曲げてちゃんと見せてください。」
もう自由などない。
言われるがままにするしかない。
この思考が京華の頭の中をぐるぐる回っていた。
今まで感じたことのない感覚。
自分の意見・考えが尊重されず、指示に従うことが求められている。
こんな屈辱的な扱いを、今自分がされている。
動けない。逃げれない。嫌だと言っても聞いてもらえない。
自我の崩壊。
そんな言葉が頭をよぎった。

