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第2章 1日目
一柳の指示通り、膝を曲げて足を開く。

「そうです。いい子ですね。僕の言う通りにしていれば、何も辛いことはない。ちゃんと治療してあげますからね。」

「言う通りにすれば辛くない」
自我の崩壊の始まった京華の心に刺さった。
屈辱的だが、京華に渡された唯一のアメだった。

「香川、はさみ。」

とっさに京華は足を閉じた。

「どうしたんですか?早く足を開きなさい。」

「(いや・・・。はさみなんて、恥ずかしいところが・・・。)」
京華は足を閉じたままだ。

「そうですか。指示に従わないつもりですか。香川、準備を。」

何するの・・・?
私が指示に従わなかったから・・・?
膀胱は限界が近づいている。
早くしないと。
早くしないと・・・!

ビリビリッという音が聞こえた。
次の瞬間、香川が京華の足を完全に折り曲げるように持ち、一柳がボンテージテープで京華の足を片方ずつ折り曲がった状態で拘束し始めた。
それぞれ太ももと脛、太ももと足首を拘束される。
その状態で今度は折れ曲がったひざの隙間に専用の紐を通し、診察台に固定する。
手際がいい。
京華はあっという間にM字開脚で拘束されてしまった。
これでは足首だけの拘束の時以上に動けない。
パンティを履いているとはいえ、天井鏡に映っているであろう自分を想像するのも恥ずかしい。

「はさみ。」

一柳は京華のパンティを丁寧に切り、局部を露出させた。

「うぅっ・・・。やめて・・・。」

陰部が丸見え。羞恥。
京華は陰毛の処理はしていなかった。
誰にも見られたくなかった。
なのに・・・。

「毛が邪魔だな。感染のリスクもあるし、剃毛したほうがよさそうだ。」

「(テイモウ?何それ?それより早く・・・。もう漏れちゃう・・・。)」

ジーーーという音が聞こえる。
さっき聞いた音だ。
ひょっとして、毛を剃る・・・?
一柳が陰部の皮膚を張らせながらシェーバーを皮膚に沿わせていく。
下腹部、恥丘、大陰唇・・・

「いやぁ・・・。」

京華の弱々しい声も虚しく陰部が露わになっていく。
小陰唇は入念に、尻の裂け目あたりまで、見える範囲はすべて剃毛の処置がなされた。
陰部に感じたことのない清涼感を感じ、尿意を堪える力も相まって、下腹部に感じていた違和感は疼きに変わっていた。
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