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健康診断1泊2日コース~検体はこちらで採取いたします~
第2章 1日目
「あの、下着類は・・・?」
「あぁ、すみません。なにせうちはお金がなくて。追加でお渡しできるのはガウンだけなんです。」
「そうですか・・・。」
キャミソールも濡れてしまったので着替えたかったが・・・。
何もないよりはマシ・・・。なのか?
いろいろなことがありすぎて頭が追い付いていない。
「お疲れ様でした。今日の検査は以上になります。この後は別室をご用意していますので、そちらでお休みください。食事もお持ちします。僕は治療法を考えるので、部屋までは香川が案内します。」
「はい。」
「お疲れ様でした。」
一柳は部屋の奥へと姿を消した。
「どうぞ。こちらです。」香川が言う。
京華はよたよたと香川の後ろについて歩くが、おしっこの管が気になる。
時折尿道口を刺激して息が詰まりそうになるし、管の先にはおしっこを溜めるためのバッグが繋がっているのですごく歩きづらかった。
検査室を出て1つ上の階へ行くと、がらっと雰囲気が変わった。
高級ホテルのような茶色の絨毯。淡いオレンジ照明におしゃれな調度品。
さっきまでの真っ白な空間と同じ建物とは思えない。
「こちらが藤原様の部屋になります。」
重厚感のある黒い扉に金色のルームナンバープレート。
「102」
そう書かれた個室が今夜の私の部屋らしい。
「受付でお渡ししたロッカーキーがこの部屋の鍵になります。夕食と朝食は僕がお持ちしますが、疲労が強くそのまま眠ってしまう方もいらっしゃいます。ノックしてもお見えにならない場合はこちらのテーブルに置いておくので、藤原様のいいときに召し上がってください。僕はここで失礼しますが、何かあれば備え付けの電話で9番を押してもらえれば僕か一柳が対応します。何か聞いておきたいことはありますか?」
「いえ、大丈夫です。ありがとうございます。」
「では、また明日お迎えに上がります。お疲れ様でした。おやすみなさい。」
「おやすみなさい。」
京華は部屋に入るなり、ベッドに倒れこんだ。
ふかふかの布団を感じながら、今日あったこと、今日感じたこと、今日考えた初めての事柄についていろいろ思考したかったが、睡魔に勝てずそのまま眠った。点滴と尿の管とともに。
「あぁ、すみません。なにせうちはお金がなくて。追加でお渡しできるのはガウンだけなんです。」
「そうですか・・・。」
キャミソールも濡れてしまったので着替えたかったが・・・。
何もないよりはマシ・・・。なのか?
いろいろなことがありすぎて頭が追い付いていない。
「お疲れ様でした。今日の検査は以上になります。この後は別室をご用意していますので、そちらでお休みください。食事もお持ちします。僕は治療法を考えるので、部屋までは香川が案内します。」
「はい。」
「お疲れ様でした。」
一柳は部屋の奥へと姿を消した。
「どうぞ。こちらです。」香川が言う。
京華はよたよたと香川の後ろについて歩くが、おしっこの管が気になる。
時折尿道口を刺激して息が詰まりそうになるし、管の先にはおしっこを溜めるためのバッグが繋がっているのですごく歩きづらかった。
検査室を出て1つ上の階へ行くと、がらっと雰囲気が変わった。
高級ホテルのような茶色の絨毯。淡いオレンジ照明におしゃれな調度品。
さっきまでの真っ白な空間と同じ建物とは思えない。
「こちらが藤原様の部屋になります。」
重厚感のある黒い扉に金色のルームナンバープレート。
「102」
そう書かれた個室が今夜の私の部屋らしい。
「受付でお渡ししたロッカーキーがこの部屋の鍵になります。夕食と朝食は僕がお持ちしますが、疲労が強くそのまま眠ってしまう方もいらっしゃいます。ノックしてもお見えにならない場合はこちらのテーブルに置いておくので、藤原様のいいときに召し上がってください。僕はここで失礼しますが、何かあれば備え付けの電話で9番を押してもらえれば僕か一柳が対応します。何か聞いておきたいことはありますか?」
「いえ、大丈夫です。ありがとうございます。」
「では、また明日お迎えに上がります。お疲れ様でした。おやすみなさい。」
「おやすみなさい。」
京華は部屋に入るなり、ベッドに倒れこんだ。
ふかふかの布団を感じながら、今日あったこと、今日感じたこと、今日考えた初めての事柄についていろいろ思考したかったが、睡魔に勝てずそのまま眠った。点滴と尿の管とともに。