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健康診断1泊2日コース~検体はこちらで採取いたします~
第3章 2日目
太ももの前側や内側、腰にまで感じる細い指。
目を閉じ、全神経を集中させて感じる一柳の指。
そのまま腹や肩まで、しかし性感帯には触れずに一柳の指は京華を全身を這う。
襟足、頬、耳・・・

「はぅっ・・・!」
漏れ出た声が部屋に響く。
京華は顔を背けた。

「こちらを向きなさい。」
低い声。

その命令はすっと京華に入った。
呼吸を整え、うつむき加減で前を向く。

「僕を見て。」

そんな、ムリ・・・
恥ずかしい・・・
小さく首を横に振る。

「ん?」

何も反応できなかった。
言う通りにしないと・・・
でも・・・

一瞬、何も言われなくなったと思った。

「言うことを聞きなさい、と言ったね。君に拒否する権利はないんだよ。昨日教えたろう?拒否したらどうなるか、身をもって知らしめないとわからないようだね。」一柳が続ける。

次の瞬間、乳首に激痛が走った。

「ああぁぁーーーーーーーーーーっ・・・・!!」

一柳が乳首をつまんでいる。
これでもかというくらい思いっきり。

痛い!!!!
千切れちゃう!!!!
身をよじりたい!
乳首を避難させたい!!

しかしそんなことは拘束具が許さない。
抗えないことを再認識した京華に残されたのは受け入れることだけだった。
泣きそうな目で一柳を見た。

「そう。それでいい。」

痛い。
ヒリヒリする。
呼吸が途切れる。

「じゃあ、目を開けて正面を見て。」

さっきの激痛の記憶が再度体を走る。
恐る恐るゆっくり指示に従った。
正面には鏡に映った卑猥な自分がいた。
表情から読み取れるものは何もなく、乳首だけがほんのり赤くなっている。
開脚椅子の後ろには一柳がいて、京華の全身を手で愛撫するように優しく触れている。
時折乳首をツンと跳ねる度に京華の体に電流が走っていた。

「今からここにあるいろいろなもので刺激していく。僕の言うことには従うように。」

力なく「はい。」と意思表示する。

「いい子だ。感情にブレーキはかけていけないよ。」

「ん。」

一柳は部屋を出て、窓越しで治療室が見える観察室へと向かった。
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