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レスさんとシンママちゃん【完結】
第10章 レスさんのカラダ



鍵とレシートをしまうとアキさんは書庫の扉を閉めました



ボクの腕の中でくるりと反転し、ボクの正面にアキさんの顔がきました



アキさんは両腕をボクの首すじにまわしてきました



そして顔を左右に交差させ身体を密着させてきました




「どうしたの? もう寂しくなっちゃったのぉ?」




「そうかも」




「ほら、よしよし」



アキさんがボクの頭を撫でてくれます




ボクはアキさんの腰あたり、おしりの上あたりで腕をまわしておとなしくしていました




前にふたりで昼間のデートをして以来、くっつくのが好きになりました



「今からこんな調子じゃ心配ね、
 やっぱり付いていこうかしら」




「来て欲しいけど、たぶん仕事にならないね

 こうやってばっかり居るだろうから」





「みんなから怒られるわよ~?」



「部屋もシングルじゃなくて、ダブルにしてもらおう…」




「ツインじゃダメなの?」


とイタズラっぽく笑みを浮かべます




「アキさんはツインがいいの?」




「仕方ないなぁ、ダブルにしておいてやるかなぁ」




「眠れなくなるね、毎日寝不足になるよ」



「じゃあ、やっぱりダブルはキャンセルしといて」



「わかった、仕方ない……

 もしもし、フロントですか?

 ダブルで予約してましたがキャンセルでお願いします」






アキさんは笑いながら、


「あ、もしもし、こちらフロントです

 あいにくツインもシングルも満室でございまして」




と言った






「ごめん、キャンセルの電話したけど、他の部屋空いてなかったよ」





「じゃあダブルしかしょうがないね!」




ボクたちはお互い笑った



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