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レスさんとシンママちゃん【完結】
第2章 逆セクハラ対セクハラ合戦

カバンを手にとって帰り支度


「アキさん、今日はどうする? ふたりだけだし今日は帰ろうか?」


アキさんはウーーン、と言って



「……時間あるなら……ちょっと付き合ってよ!

 こないだの海岸線沿いの場所に行かない?」



少し前にふたりでイライラをぶつけた、あの海岸線の岬のことだ



事務所に置いてあったお菓子の袋をいくつか持って、ぼくのクルマで行くことになった




30分くらいで、その県境の海岸の崖の上のパーキングについた



ドライブ中、休みの日に何してるとかの話しをしていたので、クルマを停めるとアキさんはすぐにぼくの腕を掴んできた



「ほっそ! もうちょっと筋肉が欲しいわね」



「彼氏さんは筋肉質なの?」


「ううん、ただのデブ! ぶよぶよ!」



そこからまた彼氏さんの話題になった



実は彼氏さんは軽いウツ病らしくて、また仕事を辞めてきてしまったらしい



最近それで大喧嘩してるそうだ



「病気なんたから、仕方ないんじゃない?
 ムリさせないほうがいいよ」



「私もそう思ってるんだけど……
 働いてないクセに文句ばっかり言ってくるからムカついてさぁ〜

 わかってるんだけど、なんか本人が甘えてるみたいに思える瞬間があるのよ」



「でも、それって甘えたり、だらけてるわけじゃないらしいよ
 本人も気が滅入ってるんだよ」



「わたしも本読んだりして、多少理解してあげてるつもりなんだけどさぁ〜

 本人は病気でしんどいのかもしれないけど、それなら私がしんどいときは彼が癒やしてくれるの?
 してくれないもの」



恋の悩みというか、オトナの本気の悩みですな



アキさんの愚痴は止まらない



「うちとこ付き合って長いんだけど、彼氏はこんな感じだし…
 いつか結婚するのかな、とか考えるんだけど…

 とてもじゃないけど今の状態ではムリだわ」



なかなか内容が重たくなっていきます…


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