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レスさんとシンママちゃん【完結】
第2章 逆セクハラ対セクハラ合戦

「……あのときは……彼女のほうから自分で言ってきたんだよね

 “こないだ職場の男の子とえっちした”って」



アキさんはますます驚く



「自分からッ!? なんでっ!?」



「うーーん、ほったらかしにしてたぼくが当然悪いんだけど……

 やっぱり寂しかったんじゃない?」




「それで……、どうしたの??

 怒って、大喧嘩?」




「うん、そりゃぼくも驚いたし気分はよくない

 自分の彼女が他の男に抱かれてる想像を何度もよぎってさぁ……

 3日間くらい、ずっと泣いてたなぁ〜」





「よくそこまでなって関係が続くわね~

 別れなかったの?」





「そりゃ他に相手が居るってんなら、ぼくが入る余地もないからさ、別れようって話しをしたんどけど


 彼女さんは今でもぼくのことが好きだったんだって言うんだよ

 でも職場の男の子とも離れたくないって!」





「ええ〜~~ッッ!!! まさかの二股公式を希望してきたぁ〜~ッッ!?

 それで、どうしたの? 認めたの?」




「いや、やっぱりイヤじゃない? 他の男に抱かれてるってなんでもかんでも関連させちゃうよ

 そのへんは平行線のまま

 結論が出ないまま、ズルズル引っ張ってたな


 もう何年も前だから、今どうなってるかはよくわからない 
 こっちからもその話しはしないし」




「そのとき、ジロウくんのほうも浮気していたこと言ったの?」




「ううん、言ってない

 正直に言うことが正解じゃないと思ったから

 後ろめたい事は黙っておくことのほうが良いと思うよ

 現にぼくは聞かされて落ち込んだからね

 相手の気持ちを考えたら、最期まで伝えないほうがいいよ」




「うーーーーん、どうなんだろーー???

 わかんないなぁ~、隠し通せるもんかなぁ

 言っちゃったほうがスッキリしそうだけど」




「スッキリしても良い結果になるとは限らないよ」




「……なんだかジロウくんのほうも醒めちゃってるんだね、恋愛に」




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