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レスさんとシンママちゃん【完結】
第15章 出張編 イツキと遊ぼう!

また電車に乗って家のほうまで戻ります
電車に揺られるのもいいですねぇ
何となく通勤通学のイメージがあるんてすが、昼間にゆっくり揺られるのはあまりありませんでした
タマキは寝てしまってボクの肩に頭を乗せてます
まぁ、いつもならお昼すぎまで寝てるでしょうから、可哀想なことをしました
2時頃に戻って来てまったりしてたらイツキが帰ってきました
「ママーー! ジロウーー!」
子どもは元気です
「イツキ、どこか行きたいとこある?」
と聞くと、うーんと考えて
「ブックオフ!!」
と答えました
「えらいまた渋い場所を選んだな?
てっきり公園かと……」
「近くに大きなのが有るのよ?
本だけじゃなく服とか楽器とかもあって、
でもイツキのお目あてはオモチャだけど!」
「なんだ、オモチャか、近いの?」
「歩いて行けるわよ」
「じゃあそれにしよう!
あ、タマキそこは仕事間に合うの??」
「距離は大したことないわよ?
あとはイツキ次第ねぇ」
「じゃ、大丈夫だな」
こうして3人で商店街を抜けて、路面電車の道沿いをのんびり歩いて目的地へ着きました
なるほど、これは1日中居られそうだ
ボクはイツキと一緒にホビーコーナーへ、
タマキは女性服を見に行った
とりあえず、ポケモンの名前をひたすら言い続けていたが、ボクにはまったくわからなかった
まぁ、ボクが子供の頃のウルトラ怪獣だの、ライダーの怪人みたいなものだ
このなかでも強い弱いとかあるのだろう、
それは今でもわからない
イツキは物分かりのいい賢い子どもで、あれ欲しいコレ欲しいみたいな事はまったく言わなかった
ただ単に新しい友だちのボクにキャラクターを教えてくれているだけだと思う
カードと帽子を買ってあげて、ボクらは店を出た
タマキは夕方から仕事だから腹が減るだろうと、ほか弁を買って家に帰ってきた
タマキは化粧を済ませ、家を出る準備をする
「大丈夫? 今日だいぶ歩いたけど?」
「大丈夫よ、軽く歩いただけじゃない?
それに右手の湿布も効いたわ、軽いもの!」
昨日、足にスプレーをしたときに、右腕に湿布を貼ってあげたのだ

