この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
レスさんとシンママちゃん【完結】
第16章 出張編 ママさんバレー

1時間はかかるだろうと思っていたら30分くらいでマナミさんが駅にやって来ました
走ってきたようで息を切らしています
「ま、間に合ったわね?
ちょっと、
向こうへ行かない?
クルマ路駐したままなの!!」
と言って強引にボクを引っ張っていきました
車に乗りこんですぐに車を出されました
「……どうしようかなぁ?
どっかお茶する??」
と声を掛けてくれたマナミさんは助手席に座るボクを見てぎょっ、としました
隣には大人の男がボロボロ涙を流していたのですから
「ちょっ!? なに!? どうしたの!?
何かあったの!?」
声が出ず、落ち着くのに少し時間がかかりました
ようやく呼吸を整えて、ボクは罪悪感を吐き出すようにこれまでの出来事をマナミさんに話しました
他の女性の話しをマナミさんにするのは失礼だと思いましたが、もう何も考えられなかった
マナミさんは黙って話しを聞いてくれました
事の経緯を話したあと、しまったなと思いました
いくら何でも自分と関係した男がその前後に別の女性と関係を持っていたのですから、気分を害させたと思います
そういう気配りを、言い終わってから気がついたのです
ああ、怒らせたな……
と思いました
でもマナミさんはアッサリとしていて、苦笑しながら
「若いわねぇ〜? なんだかうらやましいわぁ」
と穏やかな表情で車を運転されていました
このあたりは大人の女性なのでしょうか

