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レスさんとシンママちゃん【完結】
第16章 出張編 ママさんバレー

それしても3人ともすごい汗
顔からは滝のようにポタポタ流れ落ちて、
運動着も汗でぴっちりしています
みんな身長もそうですが、胸も腰も張り出していて、なんだか強そうです
いまこの瞬間に此処が戦場になったら、
この3人たけが生き残りそう……
「ジロウ君、着替えてくるからもう少し待っていてね」
とマナミさんに声を掛けられ、3人は更衣室に入っていきました
きっとシャワーを浴びてから着替えて出てくるでしょう
もう少し時間が掛かりそうです
ボクは体育館を離れ、近くをふらふらと散策することにしました
あたりは完全に夜です
8時をまわっていますが、剣道やサッカーはまだ練習を続けています
卓球もまだやってますが、そちらは小学生くらいの子どもも混じっていました
いつかイツキもスポーツを始めるでしょうか
ラジカセよりボールやグローブのほうが良かったのかな、とか思いを馳せながら卓球少年たちを見ていました
あの商店街や飲み屋街、風俗街が立ち並ぶ場所でサッカーとか出来る場所かあるのでしょうか?
野球も広い場所が必要だし、卓球もどこで練習するのでしょう
マナミさんの家はあの繁華街からかなり距離があるのでスポーツセンターが有りますが、あの街にもこなような施設があるのかな?
とか、どうしてもあの親子のことを思い出してしまいます
この時間、今頃イツキはひとりでお留守番をしていることでしょう
また別れの瞬間を思い出してしまい、胸が締めつけられます
そうこうしてるうちにマナミさんたち3人組が暗いなかやって来ました
「いたいた!どこにも居ないから心配したのよ?」
「……スイマセン、子供たちの卓球してる姿を見ていました…」
マナミさんには気づかれたでしょう
ボクがまた親子の事を思い出していたことを………

