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レスさんとシンママちゃん【完結】
第16章 出張編 ママさんバレー


マナミさんが連れてきてくれなかったら


帰りの新幹線


帰ってからの一人部屋


ボクはずっとあの親子のことばかり考えてしまって、気持ちがコントロール出来なくなっていたかもしれません



それに、ユカさん、エリさんと4人でワイワイ食卓を囲むことで少しだけ、気分転換が出来たのかもしれません



4人で居てなかったら


ボクは押し潰されていたでしょう


それでも、いま一人になればまたあの別れの光景がよみがえってくるのです……



ボクは隣の部屋の3人に聞かれないよう、

声を押し殺して泣いていました





そのとき、


「………寝られないの?」

とマナミさんが起きてきました



ボクが泣いているのを見て、何も言わずに抱き締めてくれました



「………ツラい恋をしてきたんだから、泣いていいのよ

 大勢と食事をして、少しは気持ちが落ち着くかなって思ってたけど、やっぱり急には無理よね」



マナミさんは優しいキスをしてくれました





すると隣の部屋の扉がまた開いて、


「あーーー!!キスしたよ!? いま!

 いいな、いいな!お前らばっかり!!」





「いいですねぇ、ああいうのは最近ご無沙汰ですねぇ、うらやましいですねぇ」




ふたりとも覗き見てたみたいです



「貴女達が邪魔しなければえっちしているところが見られたかもしれなかったのに、残念ね」



とマナミさんは余裕で突っぱねました




「あぁー! よくそんなこと言えるなぁ!
 自分だって久しぶりの男のくせに!!」



「ユカさん。やっぱりもう少し静かに見守るべきでしたわ、なかなか見れませんわよ?人がするとこ」




どうにも賑やかになってきました



「こういうムラムラしたり、メソメソしたときは昔からスクワットなんだよ!!
 ジロウ、外に出ろ!」


「ジロウ君、こういう時のユカは止められないの」



「そうです、そうです」




夜中にアパートの外に出て、強制的に筋トレさせられました


脳筋の人たちとの飲み会は二度と参加したくありません







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