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レスさんとシンママちゃん【完結】
第4章 レスさん、快楽よりも安心感

アキさんはそのとき、ハッとした雰囲気でした
いつもなら冗談交じりの返答をするところです
でも、そのときはなぜか黙り込んでしまいました
どうやら〈ウィン・ウィン〉という言葉が刺さったみたいです
ぼくは軽い気持ちで口から出た言葉でしたが、アキさんにはぼくからの大胆な宣言のように聞こえてたみたい
長いこと彼氏さんとセックスレスのアキさんは〈ウィン・ウィン〉の意味が〈お互いえっちしたい!〉ていう意味にとらえられたみたいです
レスのわたしもえっちしたい
ぼくもえっちしたいんですよ
そういう印象で受け止めたようなんです
ぼくは〈あれ?冗談で返って来ないな?なんか言葉を間違えた?〉と動揺してしまいました
アキさんはすこし黙りこくったあと、顔をあげて小さくつぶやきました
「あのさ……、私で良かったら…
その……、手でシテみようか?」

