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レスさんとシンママちゃん【完結】
第6章 レスさんとデート

すぐにデートの日はやって来ました
アキさんの自宅は知らないので、指定されたショッピングセンターへ
早めに来て待っていたら、アキさんがやって来ました
ロングスカート姿が爽やかです
いつもはスリムのデニムパンツ姿ですから意外です
夏のお嬢さん、て感じです
まだまだ暑いですからね
でも白いブラウスの上に重ね着したブラウンのベストが秋っぽさを出してるのかな?
「おまたせ、今日はよろしくね」
「こちらこそ、かわいいね」
というと照れ笑いしていました
ボクの自家用車の方に乗り込みます
いつもは仕事用のバンですから、自家用車の方に誰かを乗せるのはひさしぶりです
FMラジオを流しながら、会話が止まっても自然なようにして発進します
ボクがコーヒー缶を持とうとしたら、隣でタブを開けてくれるなんて、本当の彼女みたいです
いつものコンビニを抜けて、
いつもの海岸線も抜けて行きます
目的地はいつも話しをする海岸線よりもずっと向こうです
テレビの話題を話したり、友だちとの出来事を話したり
あまり仕事に関する話題はしないようにしました
オヤジ店長の話題や、険悪な彼氏さんの話題は厳禁です
そうか、昼の海岸線ってこんなにいい雰囲気なんだなぁ、と車を走らせます
アキさんも明るい時間にこの道を通るのは久しぶりとの事
もちろんボクは初めてです
海岸線の道からは何回か集落に分かれる道があります
枝分かれすると坂を下って崖下の港街に出るのだそうです
「小さい港にも美味しいお店はあるらしいんだけど、なんかいきなり敷居が高いでしょ?
この先に道の駅があるから、そこに行きましょう」
と地元民らしいナビゲーションです
どうやら道の駅は最近出来たらしく、アキさんもまだ行ったこと無いそうです
道の駅の看板が見えたので分岐をわかれて坂を降りていきました

