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レスさんとシンママちゃん【完結】
第6章 レスさんとデート

するとボクたちの車の近くに別の車が停まりました
中から20代くらいの二人組の男の子たちが降りてきて、この不思議な風景の写真を何枚科撮っています
そしてすぐに車に戻って走っていってしまいました
「なんなのかなぁ〜?私も知らないよぉ?」
「確かに絵になる光景ですけどね?
ログハウスが水没してる、て
ちょっと怖いですね」
ボクらは車に戻り、再び進んでいきました
車はそのまま波止場みたいな場所に着きました
「あれ?ここまでだよ?道まちがえたんじゃない?」
「うん、そうかもしれません、ここは向かいの島に渡るためのフェリー乗り場ですね
ちょっと聞いてきましょう」
ボクらは車から降りてフェリーのチケット売り場の中に入りました
そこは観光客向けのレンタル自転車なんかもやっています
そこでオリーブ園の場所を聞いたのですが、せっかくなのでさっきの不思議な場所のことを聞いてみました
どうやら何年も前にリゾート施設があったらしくその名残のログハウスのようです
昔は海を塞き止めていた窪地のようでしたが、当時の台風で堰が血塊
浸水したまま復旧が出来ず、リゾート開発の会社は倒産してしまったそうです
そのあと債権者が何人にも分割されて権利関係がバラバラ、そのまま手つかずになり放置しているそうでした
たまにカメラマンとかテレビの撮影も来るのよ、と受付の方が言っていました
ついでにフェリーの事も聞いてみると、向かいの島に何軒も民家があるそうです
住民のバス代わりのフェリーなんだそうです
確かに昼過ぎなのに車が5台ほど並んでいます
昼間はこれぐらいだけど、朝と夜は何回か見送らないと乗れない、との事はそれだけ住んでおられる方が多いってことだ
そうか、買い物とか行く度にバスに乗るようにフェリーに乗るのか
地元じゃないボクからしたら何だか楽しそうに思えます

