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レスさんとシンママちゃん【完結】
第8章 レスさんとトイレ

ようやく一息つけた様子のアキさんが立ち上がろうとします
「ライトを上に向けて」
「ダメですよ?つまずいたら足を踏み外しますから」
アキさんは仕方なくパンツを引き上げ、ズボンも何とか穿けました
「お尻、見たでしょ」
「うん、穿くときだけ」
「どうしてさっきみたいに目をつむってくれなかったの?」
「目をつむることを忘れてて……お尻が目に焼き付いたら視線を外すことができなくなっちゃった」
「最低ね」
「うん、ごめんね」
ライトを壁から再び足元を照らすと白い便器が浮き上がる
「段差があるから気を付けて」
ボクはアキさんの手を取って上げた
立ち上がって段差から降りてきたとき、アキさんはよろけてしまったので、ボクが腕を支えてあげる
「今さらだけど、恥ずかしくって顔が見れないわ」
「ボクの顔なんて見なくていいから、足元を見て!階段みえてる?」
トイレから少し離れたところ、階段を数段昇ったところでアキさんの足が止まりました
「大丈夫?アキさん」
「………」
アキさんは無言でぎゅうっとボクの腕にしがみついてくる
恥ずかしいのやら、疲れたのやら、憎らしいのやら、いろんな感情が混じってるでしょうか
ボクも立ち止まって、しばしアキさんが落ちつくまで待ちます
アキさんの腕が離れないので、ボクはそのままアキさんの正面を向いてそばに立ちます
抱きしめては居ないけど、お互いに寄り添う感じになりました
アキさんの短くなった髪がボクの鼻のあたまをそよぎます
「ごめんね、お尻見ちゃって」
「怒ってるのよ」
「キレイなお尻でしたよ」
「バカ!キライ!」
ボクは空いてる方の腕をアキさんの背中にまわします
ちょっとは落ち着いてくれるといいのだけれど…

