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レスさんとシンママちゃん【完結】
第9章 シンママちゃんのバスタオル

すると中から
「虫が入るから、ちょっと入って!」
と言われたので、扉を開けて玄関に入り扉を閉めます
すると目の前には風呂上がりっぽいハルナちゃんがバスタオルを巻いただけの姿で立っていました
ボクは慌てて背中を向けました
「ごめんごめん、風呂上がりとは知らずに…」
「てっきりお店を閉めてからアキさんが来ると思ってたから……まだ時間あるなと思って……」
そんな会話をしてると廊下の奥から小さな息子ちゃんがヨタヨタ歩いてきました
「にいたん!」
「よう!元気そうじゃん?熱は治ったかぁ!」
と息子ちゃんの頭を撫でてあげました
「こないだはパパって呼んでたのに、今度はお兄ちゃんになったなぁ~、お兄ちゃんって歳でもないけどねぇ」
「ええ?ジロウさんは若いよぉ、30代に見えないもん」
「パパよりもお祖父ちゃんのほうが歳近いと思うんだけど」
「そんな事ナイですよぉ、全然パパ候補ですよ?
立候補してくれます?」
と笑ってた
「こんな若い子と結婚したら、ボク犯罪者扱いされちゃうよ」
「私の同年代の男の子たちより落ち着いてて、いいんじゃないですか?
ねぇぇ?、この人がパパでも良いよねぇ〜?」
と息子ちゃんに声をかけてます
ハルナちゃんが息子ちゃんを抱っこしようとした、その時
手足をバタつかせた息子ちゃんの手が、ハルナちゃんを唯一守っていたバスタオルに引っかかりました
でも、何とかギリギリタオルは落ちずに耐えてます
かろうじて押さえつけられて止まってるカンジ
息子ちゃんはママに抱っこされて喜んでる
ハルナちゃんもバスタオルに気づかず、よせばいいのに身体を上下に揺らしてあやしています
ああ、そんなに動いたら……
ボクが教えてあげようと思ったそのとき
「ハルナちゃ………あ!」
「……え?」

