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特別棟の獣
第9章 戸惑う気持ち

なんだか夏休みの後半はあっという間だった気がする…。


夜になれば吏生に抱かれるし、昼間だってベッタリくっついてくるし…


ただ、私の作ったご飯を美味しいって言って沢山食べてくれるのは嬉しかったりする。


料理は大好きだし、小さい頃からお母さんに教えてもらっておいて良かった。



そして今日から大学が始まって吏生と一緒に向かってるんだけど…



「り、吏生……」

「ん?」

「手、繋いでないと駄目?」

「掴んでる方がいい?」


そうじゃなくて……

大学に近付くにつれて視線が痛い……


やっぱり慣れないなぁ…


「よぉ、吏生。あ、百合ちゃんおはよ」

「おはようございます…」

「蒼、あんまり百合に近づかないで」

「はいはい、相当溺愛してるね」


初めて話した気がする……

この人が蒼さんだったんだ。


「百合、この人は優しいけどチャラいから気をつけな?」


どの口が言うんだか……


「おいおい、吏生に言われたくねぇよ」


ほらね。
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