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特別棟の獣
第9章 戸惑う気持ち

今日は一限から講義かぁ…。


吏生に手を引かれて教室に来ると、また注目の的…

手を離して目立たなそうな席に座ると隣に吏生が座って横にピッタリくっ付いてる。


前の席には來も来るし…


更に注目の的だよ……


「吏生…」

「どうしたの?」

「もう講義始まるよ…?」

「俺二限からだからここにいる」


え……

それだと全然講義に集中できないんだけど…



暫くして教授が入ってきて講義が始まった。


「ちょ、吏生っ…」

「いいじゃん、このくらい」


このくらいって…

太腿に乗せられた手が撫で回してきて身体が熱くなる。


「せめて動かさないでっ」

「わかったからそんな怒らないでよ」


もうっ…!



私の腿に乗せた手と逆の腕を枕にして吏生は寝てしまった。


いつも私が先に寝て後から起きるからこんな近くで寝顔を見るのは久しぶりかも。

まつ毛長いなぁ。

相変わらず綺麗な顔してるし、そりゃ私なんかが隣にいたらいい気はされないよね…

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