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特別棟の獣
第9章 戸惑う気持ち
「百合?お待たせ──ってなんで來がいるの」
「吏生…」
「なんもされてない?」
「うん」
來はずっと寝てるし、吏生が来ても起きそうにない。
「おい、起きろ」
「あ?あぁ、吏生さんか」
「なんで百合といんだよ、早く出てけ」
「そんな怖い顔すんなって、じゃあ先に学食行ってるわ」
「百合、ちょっと待ってて」
欠伸をしながら出ていく來を追いかけるように吏生も出ていってしまった。
結局小説はあの後読むことなく、ずっとぼーっとしていた。
玉の輿か………
それに吏生を返してって言われちゃった…
あ、まただ。
吏生が部屋にきて無くなったと思ったのにまたモヤモヤしてきた…
あの女の人の顔を思い出す度に気分が沈んでしまう…
この気持ちは何────?
「吏生…」
「なんもされてない?」
「うん」
來はずっと寝てるし、吏生が来ても起きそうにない。
「おい、起きろ」
「あ?あぁ、吏生さんか」
「なんで百合といんだよ、早く出てけ」
「そんな怖い顔すんなって、じゃあ先に学食行ってるわ」
「百合、ちょっと待ってて」
欠伸をしながら出ていく來を追いかけるように吏生も出ていってしまった。
結局小説はあの後読むことなく、ずっとぼーっとしていた。
玉の輿か………
それに吏生を返してって言われちゃった…
あ、まただ。
吏生が部屋にきて無くなったと思ったのにまたモヤモヤしてきた…
あの女の人の顔を思い出す度に気分が沈んでしまう…
この気持ちは何────?