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特別棟の獣
第12章 嫉妬……?
「愛されてんな〜」
「そう…?」
「百合は吏生のどこが好き?」
「え…どこだろう……、彼氏できたの初めてだから…」
優しいところ?
いつも気にかけてくれるところ?
かっこいいところ?
うーん……
「じゃああれ見て嫌だな〜とか思わない?」
お兄ちゃんの指の先を目で辿ると、数人の女の人に囲まれた吏生が目に入った。
「うーん…、仕事の事なら別に………」
挨拶されてるだけかもしれないし、付き合いもあるだろうからそれはしょうがないけど──…
「あ、でもあれは嫌かも……」
1人の女の人が吏生の腕を掴んでいた……
さすがにあそこまでベタベタされると……
「百合はほんと可愛いな。嫌なら嫌って言っていいんだぞ?」
「でも…」
「そんな可愛い我儘なら吏生は喜ぶよ。ほら、連れ戻してこい。俺は親父のとこ戻るから」
え…嘘っ……
お兄ちゃんは私を吏生の少し後ろまで連れてくると、お父さんの方へ行ってしまった。
ここまで来て、吏生の腕を掴んでいた人が誰かはっきり目に写った。
私に大学で玉の輿って言ってきたあの人だ……
「そう…?」
「百合は吏生のどこが好き?」
「え…どこだろう……、彼氏できたの初めてだから…」
優しいところ?
いつも気にかけてくれるところ?
かっこいいところ?
うーん……
「じゃああれ見て嫌だな〜とか思わない?」
お兄ちゃんの指の先を目で辿ると、数人の女の人に囲まれた吏生が目に入った。
「うーん…、仕事の事なら別に………」
挨拶されてるだけかもしれないし、付き合いもあるだろうからそれはしょうがないけど──…
「あ、でもあれは嫌かも……」
1人の女の人が吏生の腕を掴んでいた……
さすがにあそこまでベタベタされると……
「百合はほんと可愛いな。嫌なら嫌って言っていいんだぞ?」
「でも…」
「そんな可愛い我儘なら吏生は喜ぶよ。ほら、連れ戻してこい。俺は親父のとこ戻るから」
え…嘘っ……
お兄ちゃんは私を吏生の少し後ろまで連れてくると、お父さんの方へ行ってしまった。
ここまで来て、吏生の腕を掴んでいた人が誰かはっきり目に写った。
私に大学で玉の輿って言ってきたあの人だ……