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特別棟の獣
第14章 新学期
「兄貴とどのくらい付き合ってるんすか?」
「もう少しで1年経つくらい」
「へぇ、兄貴マジなんだ」
聞かれたことに答えていたら、吏生は席を立っていつもと同じように私の分までお盆を返しに行ってくれた。
後ろをついて歩いてると、振り返って「部屋行こ」と腰を抱かれた。
買い物行くって言ってたのに…
忘れ物でもしたのかな…
部屋に着くと、吏生はソファに座るから、渡すれ物を取りに来たわけではなさそう。
隣に座った瞬間、ドサッと押し倒され、ビックリして目を見張ってしまう。
「吏生…?」
「俺の知らないところで男と喋ってたんだ?」
「学食の場所聞かれたから…」
「そんなのただの口実って分からないの?」
口実……
確かに吏生がいなかったら玲生くんが弟だったなんて知らなかったし、学食の場所を本当は知ってたなんて分からなかった。
でもその事を知らなかった私は学食の事を聞かれて無視できなくて…
「吏生の弟って知らなかったし…無視できなくて…」
「俺が嫉妬するって分かってるのに?」
「ごめんね…」
「駄目、お仕置き」
え……
なんか凄く嫌な予感がする…
「もう少しで1年経つくらい」
「へぇ、兄貴マジなんだ」
聞かれたことに答えていたら、吏生は席を立っていつもと同じように私の分までお盆を返しに行ってくれた。
後ろをついて歩いてると、振り返って「部屋行こ」と腰を抱かれた。
買い物行くって言ってたのに…
忘れ物でもしたのかな…
部屋に着くと、吏生はソファに座るから、渡すれ物を取りに来たわけではなさそう。
隣に座った瞬間、ドサッと押し倒され、ビックリして目を見張ってしまう。
「吏生…?」
「俺の知らないところで男と喋ってたんだ?」
「学食の場所聞かれたから…」
「そんなのただの口実って分からないの?」
口実……
確かに吏生がいなかったら玲生くんが弟だったなんて知らなかったし、学食の場所を本当は知ってたなんて分からなかった。
でもその事を知らなかった私は学食の事を聞かれて無視できなくて…
「吏生の弟って知らなかったし…無視できなくて…」
「俺が嫉妬するって分かってるのに?」
「ごめんね…」
「駄目、お仕置き」
え……
なんか凄く嫌な予感がする…