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特別棟の獣
第14章 新学期
〈吏生 side〉


あーマジでムカつく。


玲生まで百合を気に入るとは思わなかった。


とりあえず今は百合を抱きたくてしょうがない。


大学ではセックスしたくないって前に言われたことがあるけど、今日はちょっと我慢できないし、やりたい事もあるから。


「んっ……、吏生っ、やだ……ぁっ」

「何が嫌?」

「大学……やだ…っ」

「お仕置きって言ったでしょ?それに誰も来ないから大丈夫」


ちゃんと鍵も閉めてあるから誰も入ってこないし。

寧ろ百合と付き合ってからこの部屋に近付くなって言ってある。


「吏生……、はっ………ぅ、………んっ…」


キスだけでこんなに顔も蕩けちゃうし、こんな可愛い声誰にも聞かせるわけないでしょ。


直ぐに身体の力が抜けたからすんなり服も脱がせられたし、蒼から貰った玩具試そうかな。


「吏生…?」

「ん?」

「何して、る、の…?」

「ちょっと百合には刺激が強いかもしれないから逃げられないようにね」


百合の両手首を頭の上で縛ってベッドの柵に括れば少し潤んだ瞳で見つめられる。


「大丈夫、気持ちいいことしかしないよ」
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