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特別棟の獣
第15章 離れる心
暫くして百合は眠りについた。
冷えピタを貼ったり、氷枕を用意したけど、寒いのか無意識に俺に擦り寄ってくる。
さっきまで拒絶されていたからこの行動が俺を安心させた。
多分起きたらまた拒絶されるんだろうけど。
百合を抱き寄せて一緒に布団に入ると、眠気が襲ってきて一緒に寝ることにした。
百合が隣にいることに安心した俺は、朝起きた時に隣に百合がいなくなっていたことに血の気が引いた。
あんな高熱で何処に行った……?
俺が隣にいたせいで嫌な思いさせた……?