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特別棟の獣
第15章 離れる心
「百合っ!?」
リビングにもいない…
キッチンにもいない…
まさか外に出たりしてないよな…?
そんな事を考えていると、浴室の方からガチャッと扉の開く音がした。
急いでそっちに行くと、百合は俺を見て固まった。
近づくと後ずさりされるけど、今は嫌がられてもいい。
腕を掴んでとりあえずリビングのソファに座らせる。
「シャワー浴びてたの?熱あるんだから駄目じゃん」
「………」
汗もだいぶかいてたからシャワーを浴びたい気持ちもわかるけど…
「百合ごめん、昨日の事は熱が下がったらちゃんと話すから」
「もういい…、触らないで…っ」
「百合っ!」
好きな子にこんな拒絶されるも結構くるな…
「百合、暴れないで、熱上がっちゃうから」
俺の手から逃げようとする度に身体がフラッとするからそれを支えようとしてもそれすら嫌がって暴れる。
「も…やだ………──れる」
「え……?」
「もう別れたい……」
「ちょっ…、百合本気!?」
もう俺の方なんて見てくれないし、なんなら泣かせちゃってるし…
別れるなんて無理だよ…
嫌がる百合をただ抱きしめることしか出来なかった──
リビングにもいない…
キッチンにもいない…
まさか外に出たりしてないよな…?
そんな事を考えていると、浴室の方からガチャッと扉の開く音がした。
急いでそっちに行くと、百合は俺を見て固まった。
近づくと後ずさりされるけど、今は嫌がられてもいい。
腕を掴んでとりあえずリビングのソファに座らせる。
「シャワー浴びてたの?熱あるんだから駄目じゃん」
「………」
汗もだいぶかいてたからシャワーを浴びたい気持ちもわかるけど…
「百合ごめん、昨日の事は熱が下がったらちゃんと話すから」
「もういい…、触らないで…っ」
「百合っ!」
好きな子にこんな拒絶されるも結構くるな…
「百合、暴れないで、熱上がっちゃうから」
俺の手から逃げようとする度に身体がフラッとするからそれを支えようとしてもそれすら嫌がって暴れる。
「も…やだ………──れる」
「え……?」
「もう別れたい……」
「ちょっ…、百合本気!?」
もう俺の方なんて見てくれないし、なんなら泣かせちゃってるし…
別れるなんて無理だよ…
嫌がる百合をただ抱きしめることしか出来なかった──