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特別棟の獣
第18章 女の深い嫉妬
〈吏生 side〉
「百合…?」
いつも隣に寝てる百合がいない…
勢いよくベッドから起き上がって部屋中を見渡しても百合の姿は見えない。
でもバッグはソファの上に置いたままだから帰ってないのは分かる。
「本がない」
机の上に置いてあった小説が無くなってる。
って事は図書室に行った?
変に胸騒ぎがするな…
いつもなら俺の方が先に起きるから隣に百合がいないだけで不安になる。
とりあえず図書室に行くか。
特別棟を出ると、もう講義は終わってる時間で人は少なくなっていた。
図書室がある棟に入ると「兄貴!!」と焦った声が響いた。
そっちに顔を向けると玲生が横たわってる女を抱えていた。
「てめぇ!逃げんじゃねぇぞ!」
玲生が階段の上を向いて誰かに怒鳴って目を鋭くしている。
近づいて行くと、玲生の腕の中にいるのが百合だと気づいた時、頭が真っ白になった。
「百合っ!?」
「保健医呼んでくる、頭打ってるから動かさない方がいい」
「は?階段から落ちたのか?」
「アイツが突き飛ばした」
それだけ言うと玲生は走って保険医を呼びに行った。
「百合っ…」
意識を失ってる百合を抱きかかえて玲生が睨んでいた先を見ると、あの女がいた。
「てめぇ覚えとけよ」
それだけ言うとその女は走って逃げていった。
「百合…?」
いつも隣に寝てる百合がいない…
勢いよくベッドから起き上がって部屋中を見渡しても百合の姿は見えない。
でもバッグはソファの上に置いたままだから帰ってないのは分かる。
「本がない」
机の上に置いてあった小説が無くなってる。
って事は図書室に行った?
変に胸騒ぎがするな…
いつもなら俺の方が先に起きるから隣に百合がいないだけで不安になる。
とりあえず図書室に行くか。
特別棟を出ると、もう講義は終わってる時間で人は少なくなっていた。
図書室がある棟に入ると「兄貴!!」と焦った声が響いた。
そっちに顔を向けると玲生が横たわってる女を抱えていた。
「てめぇ!逃げんじゃねぇぞ!」
玲生が階段の上を向いて誰かに怒鳴って目を鋭くしている。
近づいて行くと、玲生の腕の中にいるのが百合だと気づいた時、頭が真っ白になった。
「百合っ!?」
「保健医呼んでくる、頭打ってるから動かさない方がいい」
「は?階段から落ちたのか?」
「アイツが突き飛ばした」
それだけ言うと玲生は走って保険医を呼びに行った。
「百合っ…」
意識を失ってる百合を抱きかかえて玲生が睨んでいた先を見ると、あの女がいた。
「てめぇ覚えとけよ」
それだけ言うとその女は走って逃げていった。