この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
特別棟の獣
第19章 1年後──
「緊張する……」
左の薬指にされた婚約指輪を見ると、本当に私なんかでいいのかと不安になる。
「なんで百合が緊張するの、俺の方が心臓爆発しそうなのに」
「そうだよね…」
「お前なんかに娘はやらん!なんて言われたらどうしよっか?」
ヘラヘラ笑ってる吏生を見ると、緊張してるなんて到底思えないけど……
「そろそろ時間だから行こ?」
「うん……」
パーティーの時間より1時間早くお父さんを呼んでいるから、エレベーターに乗って会場の隣にある部屋に向かった。
その部屋に入ろうとすると「吏生くんと百合じゃないか」とタイミング良くお父さんの声がした。
「ご無沙汰してます」
吏生がお父さんに挨拶をすると、お父さんはニコニコしながら部屋に入って椅子に腰をかけた。
向かい合うように座ると、吏生が直ぐに口を開いた。
左の薬指にされた婚約指輪を見ると、本当に私なんかでいいのかと不安になる。
「なんで百合が緊張するの、俺の方が心臓爆発しそうなのに」
「そうだよね…」
「お前なんかに娘はやらん!なんて言われたらどうしよっか?」
ヘラヘラ笑ってる吏生を見ると、緊張してるなんて到底思えないけど……
「そろそろ時間だから行こ?」
「うん……」
パーティーの時間より1時間早くお父さんを呼んでいるから、エレベーターに乗って会場の隣にある部屋に向かった。
その部屋に入ろうとすると「吏生くんと百合じゃないか」とタイミング良くお父さんの声がした。
「ご無沙汰してます」
吏生がお父さんに挨拶をすると、お父さんはニコニコしながら部屋に入って椅子に腰をかけた。
向かい合うように座ると、吏生が直ぐに口を開いた。