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特別棟の獣
第19章 1年後──
暫くしても吏生が戻ってこないからちょっと心配になって周りを見渡した。


案の定、吏生は色んな人に囲まれていた。


まぁその中には男の人なんて居なくて、若めの女の人ばかりが吏生と話をしようとしていた。


「百合ちゃんいいの?吏生、呼び戻してくれば?」


「ううん、付き合いもあるだろうしいいの…」


本当は嫌だけど、吏生は私を婚約者として皆に紹介してくれたし、心の狭い人だなんて思われたくない。


「じゃあ俺らと飲もーか」


そう言って蒼さんはシャンパンのグラスをウエイトレスから貰って私に渡してきた。


「私お酒は弱くて……」

「この後もう抜けても大丈夫なんでしょ?」

「そうですけど…」


まぁ1杯くらいなら大丈夫かな…?

蒼さんからグラスを受け取って1口飲むと、フワッとぶどうの香りが口の中で広がって飲みやすかった。


でもこの飲みやすさが仇となって吏生を怒らせてしまうなんて思ってもみなかった。



でも私の記憶は2杯目を飲んだあたりから曖昧なのだった───
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