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特別棟の獣
第22章 北海道旅行②
「ねぇ吏生、一緒にお風呂入ろ?」
「え…?」
百合が自分から一緒にお風呂に入ろうだなんて今まで一度もなかった。
寧ろ昨日が初めてなんだけど。
「嫌?」
「嫌なわけないでしょ。いつも百合が嫌がるからビックリしただけ」
「だってあんな広いお風呂にジャグジー付いてるんだよ?1人じゃ寂しいもん…」
酔ってる……よな?
「でも酔ってるのにお風呂は危ないんじゃない?明日の朝にしとく?」
「やだ、今がいい」
マジか。
俺我慢できるかな…
百合は「お湯溜めてくる!」と言って俺の膝の上からいなくなってしまった。
1分くらいで戻ってきたけど。
俺の膝の上に自分から乗って上機嫌な百合を見てるだけで俺の体の疲れは一気に吹っ飛ぶ。
帰りたくないな…
このままずっと百合と2人だけで過ごしたい。