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特別棟の獣
第22章 北海道旅行②
10分くらい経って、きっともう風呂のお湯は溜まってる。


百合は自分の酒を飲み終えて、猫みたいに俺の胸に擦り寄ってくる。


「百合?お風呂溜まってると思うけど」

「あ、忘れてた。行こ?」


絶対酔ってるよな。

こんな短時間で風呂溜めたことすら忘れてるし。

まぁ可愛いから今日は許すか。




脱衣所に来ると、百合はポイポイ服を脱いでいく。

下着姿になると、俺の方をじっと見て固まった。


「そんな見られてたら恥ずかしい」


今更…?

昨日はワンピースを脱ぐことすらしなかったよね?


「ごめんごめん、俺も脱ぐね」


上のシャツを脱いでいると、百合は下着も外して浴室に入っていった。


俺も浴室に入ると、百合は髪を上げて浴槽に入ってジャクジーのボタンを押してまたキャッキャしながら楽しんでる。


「楽しい?」

「うんっ!また来たいなぁ」


俺が「毎年旅行しようね」と言えば、百合は満面の笑みで抱きついてきた。


やばい…

色んなところ当たってるし我慢の限界なんですけど…



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