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特別棟の獣
第22章 北海道旅行②
我慢できずに深いキスをすると、百合の甘い声が響く。




俺の手が百合の胸に触れた時…


「吏生、だーめ」


唇は離されて、手は掴まれた。


生殺し……


もう下半身が反応して困ってるんだけど…


「1回だけ」

「駄目っ!」


マジか…


「後でベッドでシよ…?」


「………分かった」


百合から誘ってくることなんてないし、ここは大人しく言うこと聞いておこう。

我慢して百合に近付こうとすると、逃げるように湯船から出て髪の毛を洗い出した。


身体を洗ってる様子を見ていると、視線に気づいた百合が俺の方を見てニコッと笑う。


いや、可愛いんだけどね…


色々予想外な事が起こりすぎて俺の頭はパニック状態だからね。


今は何を言っても百合は酔ってるから聞いてくれそうにないし、俺も早く身体洗って出よう。

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