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特別棟の獣
第23章 不安な気持ち
「百合、ただいま」
「おかえり、もう少しでご飯できるけど先にお風呂にする?」
「うーん、疲れたから先にシャワー浴びてこようかな」
はぁ……
私ってただ家事をして吏生の帰りを待つだけなのでなのかな…
リビングを出ていく吏生の背中を眺めて気持ちが沈んでいく。
吏生は先に社会人になっちゃうし…
やっぱりお父さんの会社で何か私にもできることを手伝わせてもらおうかな。
夕食の仕上げをしてテーブルに並べていると、吏生が戻ってきた。
「今日も美味しそう。百合は料理が上手だね」
「これくらいしか取り柄ないから」
一緒に食事をする時間が最近は吏生とゆっくりできる唯一の時間。
もっとずっと一緒にいたいけど、そんなわがままは言えない。
ご飯を食べ終え、私がお風呂から上がると吏生はリビングでパソコンを弄っていた。
多分仕事してる。
邪魔したくない私は小説を持って寝室に向かうことにした。
ベッドで小説を読む事なんてない。
いつもはソファで読むから。
「おかえり、もう少しでご飯できるけど先にお風呂にする?」
「うーん、疲れたから先にシャワー浴びてこようかな」
はぁ……
私ってただ家事をして吏生の帰りを待つだけなのでなのかな…
リビングを出ていく吏生の背中を眺めて気持ちが沈んでいく。
吏生は先に社会人になっちゃうし…
やっぱりお父さんの会社で何か私にもできることを手伝わせてもらおうかな。
夕食の仕上げをしてテーブルに並べていると、吏生が戻ってきた。
「今日も美味しそう。百合は料理が上手だね」
「これくらいしか取り柄ないから」
一緒に食事をする時間が最近は吏生とゆっくりできる唯一の時間。
もっとずっと一緒にいたいけど、そんなわがままは言えない。
ご飯を食べ終え、私がお風呂から上がると吏生はリビングでパソコンを弄っていた。
多分仕事してる。
邪魔したくない私は小説を持って寝室に向かうことにした。
ベッドで小説を読む事なんてない。
いつもはソファで読むから。