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特別棟の獣
第24章 生活の変化
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時は経って、吏生が大学を卒業し、私は大学4年生になった。
変わったことは沢山ある。
まず、吏生は正式に桐谷グループの副社長として働くことになった。
髪も黒く染めてかっこよくなった。
たまにシルバーアッシュの吏生も恋しくなるけど、黒髪の吏生も見惚れてしまうほど似合っている。
帰ってくるのは17時30分でいつも同じ。
吏生が私の両親に話をして一緒に住む事になり、新婚みたいな生活を送っている。
元々吏生が借りていた部屋は解約せず、今は來が住んでいて、大学での私のボーディーガードらしい…
もう私に嫌なことを言ってくる人なんていないのに、吏生は心配性だからそうした。
でもあまり大学に行くことはなく、私は家事をしている事が多い。
毎日吏生に美味しいご飯を作ることしかできないから、最近は借りてくる本は料理のものが多い。
仕事で疲れて帰ってくる吏生を少しでも癒してあげたい気持ちが大きい。