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特別棟の獣
第4章 侵食されていくカラダ
「早く言わないとお仕置きするけど」
「抱かれて、ない…ッ」
「へぇ、じゃあ誰かにキスされた?」
見下ろされる吏生さんの顔は見たこともないくらい冷たい。
小さく頷くと少し低い声で「誰?」と聞かれる。
「ら、い……」
「來?それいつ?」
「先週の……、金曜日…」
「あー…お気に入りになる前か…」
胸の愛撫が止まって息を整えていると、逸らしていた顔を掴まれ、無理矢理目線を合わされる。
「これからは他の男に触らせないで」
「……は、い」
「俺、こう見えて嫉妬深いから気をつけてね?」
また小さく頷くと「いい子」と言って、拘束していた手を離してくれた。