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特別棟の獣
第5章 独占欲と嫉妬
ベンチに座って本を読む横顔は凄く綺麗だった。
声をかけても本に集中してるのか、反応は無いし、俺に気付いても反応は薄かった。
この大学で俺のことを知らない女なんて居ないと思ってたのに、この子は知らなくて、俺に興味すら示さない。
次期取締役って肩書きとか、容姿に寄ってくるクソみたいな女ばかりだったから新鮮だったのかもしれない。
処女って面倒臭いのに、どうしてもこの子が欲しくなって嫌がってるのに無理矢理抱いちゃったし。
それに、この子を抱いてから他の女を抱きたいと思わなくなった。
なんでだろ………
寝ている百合ちゃんの髪を撫でながらぼーっと考えてみてもしっくりくる答えは出ない。
身体の相性……?
外見……?
まぁ、どっちも良いんだよね。