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特別棟の獣
第7章 夏休み①
既に会場は賑わっていて、お父さんは何人もの人に囲まれていた。
4ヶ月ぶりくらいに会うから話をしたかったんだけど…
「お父さん忙しそうだね」
「まぁ、主催者だからな。ちょっと呼ぼうか」
「え、いいよ。邪魔になっちゃう」
「最後まであんな感じだからいつ行っても同じ。ほら行くぞ」
お父さんのいる方に歩いて行き、お兄ちゃんが少し手を上げるとお父さんは直ぐこちらに気がついた。
大勢の輪の中から抜けてきたお父さんは歳の割にカッコイイ。
お兄ちゃんはお父さん似だ。
「百合、久しぶりだな。元気だったか?」
「うん、凄く忙しそうだね」
「まあな。母さんも百合に会いたがってたぞ」
「夏休みだから実家に戻るよ、旅行連れてってね」
「今年は沖縄と九州にしたからな」
少し会話を楽しむとお父さんはまた戻ってしまった。
「そろそろ飯食うか〜」
お兄ちゃんは挨拶とかしなくていいのかな。
そう思いながらケータリングをつまんでいると、何人かお兄ちゃんに挨拶してくる人がいた。
一緒にいる私にまで名刺をくれたり、紹介されたりした。
4ヶ月ぶりくらいに会うから話をしたかったんだけど…
「お父さん忙しそうだね」
「まぁ、主催者だからな。ちょっと呼ぼうか」
「え、いいよ。邪魔になっちゃう」
「最後まであんな感じだからいつ行っても同じ。ほら行くぞ」
お父さんのいる方に歩いて行き、お兄ちゃんが少し手を上げるとお父さんは直ぐこちらに気がついた。
大勢の輪の中から抜けてきたお父さんは歳の割にカッコイイ。
お兄ちゃんはお父さん似だ。
「百合、久しぶりだな。元気だったか?」
「うん、凄く忙しそうだね」
「まあな。母さんも百合に会いたがってたぞ」
「夏休みだから実家に戻るよ、旅行連れてってね」
「今年は沖縄と九州にしたからな」
少し会話を楽しむとお父さんはまた戻ってしまった。
「そろそろ飯食うか〜」
お兄ちゃんは挨拶とかしなくていいのかな。
そう思いながらケータリングをつまんでいると、何人かお兄ちゃんに挨拶してくる人がいた。
一緒にいる私にまで名刺をくれたり、紹介されたりした。