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特別棟の獣
第7章 夏休み①
「そろそろデザート食べたい」
パーティーはまだまだ続きそうだけど、私はもう少しで部屋に行こう。
お兄ちゃんと食後のデザートを食べていると「百合ちゃん…?」と聞きなれた声がした。
どうしてこの人が………
「吏生さん……なんで…」
「それはこっちのセリフなんだけど」
振り返って固まっていると「百合の知り合い?」とお兄ちゃんに顔を覗かれた。
「あ、うん。大学の先輩…」
「そうだったんだ」
「ちょっと私、お手洗いに行ってくる」
「はいよ、その間にカードキー貰ってきてやる」
お兄ちゃんと吏生さんを背に早足で会場を出た。
別にトイレに行きたかったわけじゃない。
あの場にいたくなくて……
パーティーはまだまだ続きそうだけど、私はもう少しで部屋に行こう。
お兄ちゃんと食後のデザートを食べていると「百合ちゃん…?」と聞きなれた声がした。
どうしてこの人が………
「吏生さん……なんで…」
「それはこっちのセリフなんだけど」
振り返って固まっていると「百合の知り合い?」とお兄ちゃんに顔を覗かれた。
「あ、うん。大学の先輩…」
「そうだったんだ」
「ちょっと私、お手洗いに行ってくる」
「はいよ、その間にカードキー貰ってきてやる」
お兄ちゃんと吏生さんを背に早足で会場を出た。
別にトイレに行きたかったわけじゃない。
あの場にいたくなくて……