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特別棟の獣
第7章 夏休み①

「百合ちゃんっ!」


「離してっ…」


「駄目、ちょっとこっち来て」


連れてこられたのは会場から少し離れたロビーのソファ。

そこに座ると、吏生さんは私の前に屈んだ。


グレーのスーツを着こなして、髪は綺麗にワックスで後ろに流されている姿はいつもより男前でドキッとしてしまう。


「あの男誰?」

「……男?」

「あんな笑顔で話しちゃって。俺には笑ってくれないのに」

「あ、あの…」

「彼氏いないって言ったよね?」


多分、お兄ちゃんのことだ。

でも私の話を聞いてくれそうにない…


「なんで腕なんて掴んでたの?俺よりアイツの方が──」

「り、吏生さんっ!」


私の膝の上に置かれた吏生さんの手を控えめに握って名前を呼ぶと綺麗な瞳と目が合う。


「あの……、一緒にいたのは兄です……」

「え、お兄さん?」

「はい…」

「俺、お兄さんに嫉妬してたの?ダサっ…」


なんだかいつも余裕そうに見える吏生さんが可愛く見える…

お兄ちゃんに嫉妬って……

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