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特別棟の獣
第8章 夏休み②
吏生さんの部屋に連れてこられて、すぐ寝室へ連れていかれる。
「り、吏生さんっ……」
「ん?」
「寝るんですか…?」
何となく何をするのか分かるけど、まだお昼過ぎだし…
「エッチしたら眠くなるかもね」
こうゆう期待は裏切らないよね…
吏生さんと付き合って1ヶ月経ったけど、私が実家に帰っていたから最後に身体を重ねたのはパーティーの時に泊まったホテル。
毎日夜は電話がかかってきて「早く抱きたい」「帰ってきたら覚悟してね」って言われ続けた。
正直、あんな嫌いだったセックスも吏生さんに抱かれる度に嫌じゃなくなってしまった。
快感を覚えてしまったからか、こうしてキスされたり愛撫されると欲張ってしまう。
「吏生さんッ…」
「吏生」
「え…?」
「彼氏なんだから呼び捨てにして。あと敬語もなし」
「無理…っ、あ……ッ」
耳を甘噛みされて、顔を逸らそうとしたのに吏生さんの手によって逃げ場を失い、舌が耳の中に捩じ込まれた。
「あぁ…や、めッ……んッ…」
「呼び捨てと敬語、分かった?」
「耳元で…喋ら、ないでッ……んんっ、」
「なら早く言わないと…、ね?」
「んぁ…ッ、分かっ……たか、ら…やめ、てっ」
無理矢理言わされた言葉に満足したのか「いい子」と頭を撫で深いキスを執拗くされた。