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特別棟の獣
第8章 夏休み②
「ねぇ百合のココ、ドッロドロ。そんなにシたかった?」

「違っ…、あっ、やだッ、、」


足を大きく広げられ、中心に吏生さんの顔が近づいてくる。


「嘘は駄目。こんなにヒクヒクしてるのに。それにナンパなんてされちゃってさ、腕まで掴まれて。他の男に触らせないでって言ったよね?」

「あッ……ごめ、んなさ……」

「そんな男寄りつかせて俺を嫉妬させたいの?」


違う……、あれはあの人たちが勝手に……


「違うっ…」

「じゃあ今日は俺のわがまま聞いてくれる?」


それで許してくれるなら……

そう思い頷くと、吏生さんは「言うことちゃんと聞いてね」と割れ目を指で広げた。


「やだっ!」

「だーめ、動かないで」


見られているだけで恥ずかしかったのに……

身体が熱くなってどうにかなりそう。

簡単に頷いてしまった自分を恨んだ。
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