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副社長と出張旅行~好きな人にマーキングされた日~
第1章 出張旅行
そして、帰りの新幹線で、副社長は半分目を開けていなかった。

「あの……大丈夫ですか?」

「どうして里佳子君は、平気なんだ。」

そう言われても、一応聞いたよ?私。

「こんなんでどうするんだ。俺も歳をとったか。」

「止めて下さい。」

そう言えば副社長って、おいくつなんだろう。

私、好きなのに歳を知らない。


「副社長って、おいくつですか。」

「45。」

「えっ⁉」

思ったよりもオジサン⁉

「嘘。25。」

「それも、嘘ですよね。」

私と同じ歳なんて、絶対考えられない。

「はいはい。35ですよ。」

私よりも、10歳年上か。全然見えない。

「だから、早く子供欲しいよ。里佳子。」

急に可愛い事言って。

私と副社長の出張旅行は、こうして幕を閉じた。
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