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ウンディーネの泉
第6章 長内家
 腹もくちくなったので会計を済ませて席を立とうとして困った。
 この出来上がった雌虎どうやって持って帰ろう。
 肩を貸して。には身長差がありすぎるし。
 お姫様抱っこ。は恥ずかしすぎる。
 仕方がない。
 ミユに手伝ってもらってオンブする。
 オホ。
 背中に押し付けられた柔らかい二つの感触。
 意外にデカイ。
 いや、身長からすればカ・ナ・リ・デカイ。
 大人の女にはあまり食指は動かないが黙っていれば中学生でも通用しそうな合法ロリだと少し話が違ってくる。
 掌にしっとりくっ付く太股も型崩れする寸前の柔らかさでなんとも美味しそうだ。
 駐車場までの僅か数分間柔らかい肉の感触を堪能する。
 ミユの力を借りて後部シートに横にする。
 車内でリバースされても困るのでゆっくり揺らさないように丁寧に運転した結果長内家につくまで普段より10分ほどかかった。
 車から降りると千鳥足ながら二本足で歩ける様になった三穂を支えながら玄関に入る。
 まさか人妻の寝室に入るわけにもいかないので応接間のソファーに座らせる。
 さて、これからどうしよう。
 「こら!一四!」
 呂律の回らない怒声に思考が止まる。
 ソファーの背もたれにグタァ~っと身体を預けた三穂が酔眼でこちらを見ている。
 「あんたね。あたしだけ呑んであんたが呑まないって卑怯でしょ!」
 な、なんだ?その無茶苦茶な理論は。
 「れーぞーこからビール持ってきて一緒に呑みなさい!」
 「いや。俺今日車だからさ。」
 つい数分前まで君もその車に乗ってたろ?
 「それがなによ!泊まればいいでしょ泊まれば。」
 はぁ?
 「なによ!その顔は?あたしんちに泊まれないって言うの?」
 泊まりたくないんじゃなくて一般常識的に泊まったらまずいだろ。
 「男泊めたって知れたら旦那さん怒るぞ。」
 「・・・旦那?あぁ、旦那ね。大丈夫、大丈夫。二年も帰って来ない旦那なんか気にしない気にしない。」
 いや、気にしろよ。
 少なくても俺は気になるんだよ。
 まったく質の悪い酔っ払いだ。
 ここはミユに助けを求めて・・・
 何故大量の缶ビールを乗せたお盆を持っている!
 「あのなミユ。」
 「オツマミ、ポテチとオカキ位しかないけどいいよね。あ、お漬物ならあるけどだそうか?」
 手慣れてるな。
 これは宅飲み、お泊まりは決定事項のようだ。
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