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ウンディーネの泉
第6章 長内家
 いや、今この家に居るのは俺と三穂以外にはミユしか居ないのだから入ってくるとしたらミユしかいないのだが何故ミユが?
 気が動転して思考がまとまらない。
 「カズ兄ちゃん正直すぎ。」
 苦笑しながら近付きピタリと俺に寄り添う。
 腕に感じるミユの体温ですっと冷静さを取り戻す。
 全裸で床に崩れ落ちてる母親とそれを前にチンポをおっ勃ててる同じく全裸の恋人を見て怒りもしないでいる。
 もしかして。
 「仕組んだな?」
 軽く睨むとミユが赤い舌をペロリと出す。
 「だってママ寂しそうだったから。」
 話はこうだった。
 仕事を持つ社会人として、子育てをする母としては有意義な毎日を過ごしている三穂だったが女としては満たされていなかった。
 亭主は二年もの海外単身赴任で一度も帰ってこない。
 会社でも童顔小柄のせいか誰も女としては見てくれない。
 アラサーだ。当然性欲はある。
 いや。マゾとして開発された身体だ。それは人一倍人十倍だろう。
 かと言って男娼を買う勇気はない。
 しかななく毎夜毎夜一人ベッドでオナニーに耽る。
 最初は指で満足していたが徐々にエスカレートしていき通販で取り寄せたピンクローターからバイブレーターへと道具が変わっていく。
 そして一人遊びで達した後虚しさで嗚咽を漏らす。
 ミユが三穂の一人遊びを知ったのは半年程前だという。
 もっともその頃はドア越しに聞こえる奇妙な声に変だなとは思いつつも何故か触れてはいけない事のような気がして深く追求はしなかった。
 それが性的行為によるものだと知ったのは夏休み。
 俺の手で女になってからだった。
 ママも女なんだ。
 そう思うと同時に私と違いセックスする相手が居ないんだという憐憫からくる優越感。
 それがやがて「私の」カズ兄ちゃんを貸してあげてもいいかなという傲慢な発想に飛躍する。
 成る程ね。
 それで今日あんなにお酒をすすめたり早々に部屋に引き上げて二人きりにさせたりとお膳立てしたわけだ。
 「でもカズ兄ちゃんがママとオマンコしてるの聞いて悲しかったンだからね。」
 拗ねたように言うが説得力がない。
 「その格好で言われてもな。」
 パジャマの上だけ着て下半身は丸出し。しかも太股まで垂れた愛液で汚れている。
 ドアの向こうで室内の行為の音を聞きながらオナニーしてたに違いない。
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